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Ketoconazole
ケトコナゾールシャンプー |
製品名 |
ケトコナゾールシャンプー |
有効成分 |
ケトコナゾール |
適応疾患 |
フケ症および頭皮の脂漏性皮膚炎対策 男性型脱毛症DHT対策 |
タイプ |
液体、外用シャンプー |
特徴 |
ケトコナゾールシャンプーは、世界で最もよく使われている真菌防止シャンプーのひとつです。酵母菌やその他の真菌感染症の進行を阻害しフケを防止することができます。日本では未認可であり薬局などでは販売されていません。米国では1%はドラッグストアで購入できますが2%だと医師の処方が必要のようです。日本での入手には個人輸入か取り扱っている病院などで処方してもらう他ありません。
有効成分であるケトコナゾールは、抗男性ホルモン効果があることでも知られており、毛髪喪失の原因となる男性ホルモンDHTの発生を抑制する作用があります。
ケトコナゾール薬用シャンプー は頭皮の真菌感染症や脂漏性皮膚炎の治療によく処方されますが、抗男性ホルモンという性質もあるため、男性ホルモン性脱毛症の治療に、他の治療法と併用してケトコナゾールシャンプーを使用することがあります。
メルマガより
男性型脱毛症(AGA)の原因はまだ十分に明らかにされていない面もあります。テストステロンの代謝産物のジヒドロテストステロン(DHT)がヘアサイクルを短縮させ、軟毛化させていくことまではわかっているのですが、遺伝的素因がDHTに及ぼす影響などはいまだ解明されておりません。またAGAは炎症性皮膚疾患である脂漏性皮膚炎併発後に悪化することがあります。この炎症のメカニズムも最近少しわかってきました。脂漏性皮膚炎の原因として微生物が関与していると考えられています。そこで今回は頭皮の常在真菌であるマラセチア属に対し抗真菌活性を有し抗炎症作用を示すケトコナゾールシャンプーを用いてAGAにおける炎症を抑え、頭皮の状態を改善するかどうかを検討した論文を紹介します。少し古い文献になりますが1998年にDermatologyに掲載された文献です。この文献では2項目にわたり検討されています。試験1、ケトコナゾールシャンプーと非薬用シャンプーにおける毛髪指数の変化の比較 試験2、ケトコナゾールシャンプーとミノキシジル(ロゲインなど)使用における毛髪密度、毛幹径、皮脂腺面積の比較です。結果は試験1ではケトコナゾールシャンプー群では毛髪指数は優位に改善したが、非薬用シャンプーでは緩やかに毛髪指数は減少しました。また試験2では毛髪密度はミノキシジル群もケトコナゾールも有意に増加 毛幹径はともに7%増加、皮脂腺面積の比較ではケトコナゾール群では19.4%減少、しかしミノキシジルでは5.3%増加してしまいました。このようにケトコナゾールシャンプーは単独でも育毛効果を示すことが証明されています。これは炎症を抑えるのみならずDHTの合成も抑制しているのではないかと考えられているのです。特に頭皮の皮脂の多い方、頭皮湿疹がある方には効果は高いものと思われます。ちなみにケトコナゾールシャンプーは国内では未承認となっております。
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